貧乏恐怖症ゆえのワークホリック(その1)

貧乏恐怖症と言うと、悪い印象しかないように思われますが、実際はそうばかりでもないのです。

一時期都政を騒がせた元都知事も、貧乏恐怖症説がつぶやかれているように、社会的には、仕事が出来る人に多いのではないかと思うのです。

この方の場合は、あまりに自分中心で、周りの迷惑をかえりみない所が問題なのですが、仕事自体は出来ない方ではないのだと思うのです。

実際私や自分の父も、気が小さく真面目だったことから、貧乏恐怖症になることによって、皮肉にも更に真面目に一生懸命働くわけです。

真面目で一生懸命働く社員を、会社は悪くとらえるわけがありません。

私の場合、自分がやりたかった道に進めたため、趣味と仕事がリンクして、努力を惜しむことはありませんでした。

仕事が一人前になるまでは、貧乏恐怖症どころではなかったのです。

[20代の頃の勤務時間]

  • 9:00~18:00定時のところ、22:30迄残業の毎日
    0:30以降に帰る日が半年以上続いたこともあります。
  • 休みは土曜(隔週)日、祝休み
    忙しい時は休みも出勤

30になる年に結婚し、その半年後には個人事業主として10年勤めました。

独身時代でも、普通の女性に比べたら、ずいぶん働いているうちじゃないでしょうか。

フリーになったら、更に歯止めがきかなくなってしまったのです。

私が思うに、20代の頃のタイトな仕事で、30歳に近いころには既に軽い鬱になっていたきがします。なぜなら、「嬉しい」「楽しい」と思い、笑顔で笑うことがほとんどなくなっていたのです。

常に時間に追われ、

常にクオリティーの高いものを問われ、

月100時間近い残業。

今考えると病んでも仕方がない状況だったのでしょう。

それなのに、フリーになってからは、更に過酷になっていったのです。

それは、この頃から私に貧乏恐怖症が私に取りつき始めた気がするからです。

主人の収入だけでも十分食べていける。

ですが、主人は私と知り合う前からマンションを購入していて、その返済期限が、主人が70迄続くことを結婚して初めて知ったのです。

しかも、マンションを購入し、1年目で転勤になってしまったのです。

やむおえずマンションは、賃貸として貸すことになりましたが、ローンだけは40年も続くのです。

それが私にとっては不安でたまりませんでした。

主人はお金には無頓着な人なので、全て私任せ。

主人が勤めて15年分の持ち株を全て売って、繰り上げ返済しても、まだ36年ローンは残る。

この先日本の経済も安心できず、主人の会社だってどうなくかもわからない。

子供が成人するまで専業主婦になったとして、私が50になる頃状況的に、お金が足りない状況になった場合、50歳から勤めに出るとなると、老いて体力も衰えつつある中、立ち仕事やきつい仕事しかないでしょう。

それを考えたら、若くて元気な今働けるだけ働いて貯金して、50頃にはゆとりのある状態にしておきたいと考えたのです。

貧乏恐怖症でなくても、正しい選択だったと今は思えます。

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