貧乏恐怖症ゆえのワークホリック(その2)

貧乏恐怖症ゆえのワークホリック(その1)の続き。

結婚し、個人事業主となった私は自宅で仕事をしていました。

自宅で仕事をすると聞けば、家事の合間に出来る、片手間で楽な印象を覚える人も多いと思います。

実際職種によっては、そのような仕事も中にはあると思います。

しかし、私の仕事はグラフィックデザインと、webデザインだったため、納期はもちろん、クオリティーがある程度高くなければ次に仕事が来なくなる可能性は十分考えられるのです。

私の周りには、同じ業種のフリーランスでも、子供や家庭を優先し、上手に仕事をしている方もいました。

しかし、何せ私は貧乏恐怖症!

心配なのです。

不安なのです。

小さな子供がいるからという理由で、納期を伸ばしてもらうなんて、厳しいデザイン事務所時代ではありえないことだったため、クライアントにどうしても言うことが出来なかったのです。

その結果、来る仕事はありがたいと思い、全て受けていました。

とにかく、せっかく来た仕事を断れば、次から来なくなるのではないかという思いに支配され続けたのです。

その結果、仕事は順調に増えるつづけましたが、家庭内はおなざりになり、どんどん家庭内が不安定になっていったのです。

紙媒体とwebの両方の仕事が重なることも多々ありました。

仕事に追われ、週一は徹夜する日々。

完全に私の中で、仕事のオン、オフを切り替えるスイッチが崩壊してしまった結果です。

貧乏恐怖症の私は、これでもまだ終わりませんでした!

一人で仕事をしていると、必ず波があります。

沢山仕事が建て続く日もあれば、パタッと仕事の依頼が来ない時もあるのです。

そんな時が一番不安で、このまま仕事が無くなるのではないかと心配で仕方なくなります。

ちなみに小さな子供がいる同じ環境のフリーランスの方は、こんな時、仕事がひと段落したのでのんびりしようと考えるそうで…

私にはこの考えができません…

だから貧乏恐怖症の症状なのです!!

仕事が落ち着いてくると、新規の仕事を探すための営業活動をしはじめます。

もしくは、スキルアップと金儲けを兼ね備えた、短期のバイトや派遣の仕事に行くのです。

当時、私にゆっくり休むなんてことは、あってはいけないくらいに考えていました。

当時を振り返ると、家族をかなり犠牲にしてしまい、主人にも子供にも申し訳なくて仕方ありません。

しかし、その思いとは裏腹に、寝間を惜しんで仕事をし続け、合間を見ては、短期のバイトや派遣の仕事に行っていたおかげで、スキルは人の何倍もつきました。

しかし、最終的には体をこわし、フリーランスを辞めることとなるのです。